それでも主人公であるために
いつからか尊大でガキ臭くて自信家だった自分がどこかへ行ってしまった。
思い出そうと思えば思い出せるし、記憶の中から引っ張り出すこともできる。
それなのに。 どこかへ行ってしまった。
ずっと夢を見ていたんだ。 野心家で、内に秘めた魂の熱さに自分で驚くくらいのあいつは。
なんでもできると思っていた。自分なら。そんなこと、できるはずないのに。頑張ればできる。じゃあ死ぬまでに図書館にある本全部読んでごらんよ。 どう?
視野が広くなるにつれて、する前にそれが可能かどうか推測できてしまう。そしてやる前に検討をつけ、見切りをつけ、結局やらない。
何が魂だ 何が情熱だ
そんなもの。。。
じゃあ期待しないのか 1Betも自分に賭けないのか 今ある残り火に薪をくべないのか
それこそ自分を殺す行為だ。
「寿命尽きるまで息してろ」なんて死んでもお断りだ
誰かのあとを追ってもいい 誰かの真似をしてもいい 誰かに影響されてもいい
それでも自分が人生の主役であることを忘れてはならない
過去をもし変えれたらなんてそんなこと間違ってる。
痛みや傷。その全て背負って人はできている。あのとき流した涙はなんのためだ?そんなの進んだ先でしかわからない。振り返って点と点が繋がってようやくその意味がわかる。
針の穴ほどの小さな可能性から光を探って、見つけ出して、そして今ここにいる自分の可能性の何を疑う?
だから後悔させるな。 自分も。 あいつも。
おまえが流した涙に 意味を持たせるのはおまえだ
"これから"のおまえが"これまで"を決めるんだ
記憶の中でこちらを見るあの頃の自分。尊大でガキ臭くて自信家な自分。いつまでもそばにいてほしい。見守っていてほしい。
だからこそ